セッション

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鬼教師にボコられてきました。前から3列目の席で。
スクリーンいっぱいにどアップになった鬼教師フレッチャー役、J・K・シモンズの顔のあのしわやたるみの芸術的な刻まれ方。とろんとした目も相まって、ラクダのよう。そのラクダからのカッ!と目を見開いてのファッキンテンポォォォォォ!!!!!が怖い。
先生、今夜絶対に夢に出てこないでね。お願いです。
原題の「WHIPLASH」は鞭打ちって意味らしい。名は体を表すとは映画でも使える言葉なのかなるほどなるほど「セッション」なんて生易しいもんじゃない、鞭の打ち合い、仁義なき戦い、こころのころしあい。
それなのにパンフレットを読めば読むほどはてしなくなるファッキンテンポへの飢餓感。 昨日の今日なのにもう欲してる、もういちど劇場であの体験をしたくて。
観ている、ではなく鬼教師フレッチャーと鞭で打ち合ううちに (もちろん比喩、実際は言葉と音) 次第に狂気にからめとられていく主人公、ネイマンに自分がなっているかのような。
だので少しでも気になっている方はDVDを待つのではなく、劇場へ行って実際に体感されることを激しくおすすめします。
怖いとかころしあいとか物騒なことたくさん言いましたし、これ、音楽映画じゃないじゃん。なんて声もちょいちょい聞こえてますが、これ以上ない緊張感が爽快感に変わる瞬間が、確かにありましたよ。
音楽の力で。
今年のわたくし内流行語大
賞はラッスンゴレライじゃなくてファッキンテンポ。これ確定。